2018.07.03
水
水を知り、地域を知る

モンブランフジヤでお菓子に使う水は、水俣頭石(かぐめいし)地区の山頂にある、地域で「長寿の水」と呼ばれる岩清水です。これをスタッフ自ら汲みに行っています。
パイやアイスキャンディー、シロップなど、お菓子に使う水はすべて、この水になります。
軟水で飲みやすく、なぜか水道水と比べると腐りにくく、常温に置いてみるとよく分かります。パイなども、冷蔵庫に入れて試験してみると普通はカビなどが来やすいのですが、それがありません。不思議です。
そして何より、水汲みはスタッフの気分転換になるんです!
部屋の中でずっと作業しているので、時折のぞく季節の変化を感じたりと、楽しみのひとつになっています。また、出向いていくことで、その地域で何が採れるのか?どんな課題があり、どんなことに頭を悩ませているのか?そんなこと知ったりもします。
地域資源の水も、人が守ることで、きれいな水となる。人が美味しい水をつくっているんです。
私たちはお菓子屋として、お水を使うことで、人を知り、地域を知ります。
余談になりますが、当店が所属する商店街でも、この岩清水を使ったサイダーや炭酸水をつくって日本全国に旅立っています。
小さな資源を、人が守り、人が育て、人が感謝するからこそ、小さな集落に流れる水がお菓子やサイダーになって皆さんのところに旅をしています。
これからもフジヤが続く限り、水を汲みに行き、感謝したいと思います。
場所:水俣市頭石