2018.07.03
みなまるドーナツ
「みなまる」の名に込めた想い
「みなまる」
過去の歴史の海を照らし出す太陽。
山からの湧き水が海に流れ着き、魚場豊かな海となる。
対立や分断に翻弄されたみなまたの人たちも、まるい円、まあるい縁でつながっていく。
そんなイメージを表現したパッケージデザインの「みなまるドーナツ」。
名前を決めてから、いざドーナツの試作にとりかかりました。
当店が半焼き菓子に求めるのは、しっとりさと、口どけの良さです。
通常の生地の仕込みだと、どうしてもパサついた感じが出てしまうため、蜂蜜と水飴を加え、保湿をプラス。さらにしっとり感を加えるため、水俣の湯野牧場の牛乳を入れました。
ただ今度は生地が柔らかくなりすぎて分離が出たので、つなぎの役割として葛粉を入れてみたところ、やっと生地がつながりました!
仕込んですぐ焼いてみると、まだ生地が柔らかくて、どうもうまく焼きあがらない。
いろいろ考えて、生地を一晩型に入れて、翌日焼いてみることに。
そうすると、生地がしまって一体感のある焼きあがりとなりました。
そのあと砂糖をまぶし、保存試験。
焼いてすぐはいいのですが、5日、6日、7日、、、(賞味期限は5日間としていますが、実際には倍の長さ食べれるように安全設計しています)となると、しっとり感が持続しません。
そこで、焼き上がってすぐに、プラストチラー(焼き上がった熱いものを、急速に冷やしたり凍らせたりできる機械)で急速冷凍することにしました。ここでやっと、しっとりが保てるように。熱いまま急速冷凍することで、水分を極限に閉じ込め、ようやく納得のいく、しっとり、口どけのよいドーナツになりました。
「町のお菓子屋さん」として、この町に住むひとりとして、お菓子を通して「みなまる」に。
名前をつけてから月日を経て、想いが波及した仲間たちの志と行動によって、より意味あいが深くなっていることを、とても嬉しく思います。時と共に、みなまたの人財と共に、歩んできた名前になりました。
これからもドーナツを見るたびに、食べるたびに思い出すことでしょう。
「みんなまぁるく♪」