水俣、湯野牧場は、海も見渡せる山の上にあります。
お邪魔すると、眼鏡の奥の瞳がとてもやさしいご夫妻と、ゆったりと過ごす5頭の牛たちが迎えてくれました。1頭はまだ小さな子牛です。
　
 

ご夫妻が乳牛に取り組み始めて 30年。それ以前は肉牛を飼育していましたが、ご主人が北海道やアメリカでも研修を重ねていたこともあり、乳牛に切り替えました。
しかし、牛乳の生産が社会的に過剰になり余ってしまう時期があり、これをきっかけに自分たちで直接販売するようになりました。

ご夫妻がつくる牛乳は、低温殺菌で、かつノンホモジナイズドといって、牛乳に圧力をかけて、乳中の脂肪球を砕いて小さく均質化する製法をとっていません。そのため、時間がたつと自然にクリームが上部に浮いてくる牛乳です。
 

 
朝 3 時から、口コミで広がったお客様に牛乳を配達したら、待っている牛たちのお乳を搾ります。搾乳機を使いますが、最後は手で搾りだし、牛が病気にならないよう気を付けています。
牛の状態や季節によって、供給量が安定しないのが大変な点だそうですが、この牛乳で育った子供たちが大人になり、その子供たちへと、代々飲み継がれるようになっているのが、大きな喜びだそうです。

昔ながらの味わいの湯野牧場「エコ牛乳」を使ったモンブランフジヤのプリンは、ノンホモジナイズドのため二層に分離していますが、層ごとの味わいの違いを楽しんでいただけたらと思います。
丁寧な手仕事でつくられた牛乳をふんだんに使ったお菓子が、モンブランフジヤにはたくさんあります。
ぜひ味わってみてください。

場所：水俣市袋